知っておきたい賃貸用語集
あ行
- アパート
- 木造の低層集合住宅。1棟の戸数が少なく、隣近所が把握しやすい。通気性が良いため冷暖房の効率がやや悪い。
- 一戸建て(いっこだて)
- 建物が独立した住宅。
- ウォークイン・クロゼット
- 人が入って収納と取出しができる部屋のこと。一般に衣類の収納を主体とする。居室にタンス等を置く必要がなく、部屋をすっきり使うことができる。
- エントランスホール
- マンションの建物全体の入口の内部の広間のこと。
- オートロック
-
遠隔操作でマンションのエントランスドアの施錠解錠ができるシステム。訪問者はマンションの外のインターホンで居住者を呼び、居住者は確認後部屋の中からエントランスドアを解錠するので、不審者の侵入が防げる。
か行
- 解約手付(かいやくてつけ)
-
いったん締結した売買契約を、後に解除しうることとして授受される手付をいう。一般にその金額についての制限などはないが、宅建業者が宅地建物の売主の場合には、20%を超えることはできない(宅建業法39条)。解約手付が授受されると、買主からはそれを放棄すれば、また売主からはその倍額を返しさえすれば、契約を解除することができる(民法557条1項)。ただし、相手が契約で定められたことを始めるなど履行に着手すると、手付解除は認められない。解除の方法などは一般の場合と同様であるが、手付額、または倍額のほかに損害賠償を請求することはできない(同条2項)。手付には、このほか証約手付、違約手付がある。
- 共益費(きょうえきひ)
- エレベーターなど設備の管理や維持のため、月々に家主に支払う費用。管理費に同じ。
- クッションフロア
- 弾力性のある塩化ビニール系の床仕上材料のこと。滑りにくく、水気に強い。洗剤などで簡単に手入れすることができる。
- 軽量鉄骨造(けいりょうてっこつづくり)
- 柱や梁等の骨組みに厚さ6ミリ以下の軽量形鋼を使った工法をいう。外壁には軽量コンクリート等が張られる。木造に比べて耐火・耐震性がある。
- 構造(こうぞう)
-
棟・床・壁等の日照・騒音に直接影響を及ぼす建築工法工材の種別。鉄筋コンクリート造(RC)、鉄筋鉄骨コンクリート造(SRC)、プレキャストコンクリート造(PC)、鉄骨プレキャストコンクリート造(HPC)、鉄骨造(S)、気泡コンクリート造(ALC)、軽量鉄骨造(LGS)、木造等がある。
さ行
- 更地(さらち)
- 物等の定着物が建なく、かつ、使用収益を制約する権利の付着していない土地。
- 敷金(しききん)
- 借主が未払家賃等の債務を補填するために貸主に預ける金銭。退去時に未払家賃等の債務があれば控除して返還される。
- 住宅金融支援機構(じゅうたくきんゆうしえんきこう)
- 住宅金融支援機構は平成19年4月から住宅金融公庫の業務を継承する独立行政法人。
民間金融機関による長期・固定金利の住宅ローンの供給を支援する証券化支援業務を業務の柱とするほか、民間住宅ローンの円滑な供給を促進する住宅融資保険業務や住宅関連の情報提供の業務、政策上重要で民間金融機関では対応が困難な融資業務などを行う。
- セントラルヒーティング
- 地下室や屋上、機械室などにボイラー等を設置し、各室にパイプを通して暖房する中央式暖房システムのこと。
- 専有面積(せんゆうめんせき)
- 居住する部分の面積でバルコニーは含まれない。バルコニーは共同住宅の場合、避難通路も兼ねているため、共用部とみなし占有面積に含まれない(専用部分)。
た行
- ダイニングキッチン
- 食事室兼台所として使えるスペース及び機能をもつキッチンのことをいう。4.5帖以上の場合をいう。
- 仲介手数料(ちゅうかいてすうりょう)
- 部屋を紹介した不動産業者に支払うもので、賃貸借契約の場合は最高「家賃の1か月分まで」となっている。
※売買契約の場合は価格によって変動がある。
- 鉄筋コンクリート造(てっきんこんくりーとづくり)
- 骨組みを鉄骨で作り、その周囲に鉄筋コンクリートをかぶせてその主要な構造部分を造る建築方式。強度に優れ高層住宅、高層建築物の建設に多く用いられる。
- 登記簿(とうきぼ)
- 司法上の権利の得喪・変更など関係事実の存在を公示かつ保護するため、一定の事項を記載した公の帳簿をいい、不動産登記簿、船舶登記簿、商業登記簿がある。
- 徒歩--分(とほ)
- 80mを1分として計算する。端数は切り上げる。450mであれば6分となる。
な行
- 中廊下(なかろうか)
- 左右に住戸があり、その真ん中にある廊下のこと。集合住宅で、1つの廊下をはさんで左右に住戸が配置される形式を「中廊下式集合住宅」という。
- 納戸(なんど)
- 室内にある大きめの収納室のこと。一見普通の部屋だが法律上「居室」として認められないものを納戸と表示する場合もある。「サービスルーム」などと呼ばれることもある。
- 根抵当権(ねていとうけん)
-
不動産等に設定する抵当権の一種。抵当権は特定の債権に対して設定されるが、根抵当の場合、一度抵当を入れて極度額(担保として認められる額)を定めると、その限度内で債権は担保される。したがって、継続的な貸借取引の有る企業と金融機関では、借り入れをする際にいちいち抵当権を設定する必要がないので、根抵当権が利用される。
- 農地転用(のうちてんよう)
-
農地の転用は農地法により定められている。(1)市街化区域にある農地の転用については知事の許可は不要であり、農業委員会に届け出ると受理通知書が交付される。(2)市街化調整区域では特殊な場合(農家の分家住宅の用地等)を除き、農地の転用はできない。(3)いずれにも指定されていない区域ついては、知事の許可が必要。
- 法地(のりち)法面(のりめん)
-
実際に宅地として使用できない斜面部分を指す。これは、自然の地形によるもののほか、傾斜地の造成に当たって、土崩れを防ぐために造られる場合がある。表示規約では、法地も傾斜地に含まれるとされ、一定割合以上の傾斜地を含む場合は、その面積を表示しなければならないとされる。
は行
- パイプスペース
- 給水管、排水管、ガス管などの配管が集まっているスペースのことをいう。間取図では「PS」と表示してある。
- バリアフリー
- 建築的な障壁・障害がないこと。特に高齢者や身体障害者の日常生活の妨げとなる障害を取り除くこと。床の段差をなくしたり手すりをつけるなど、様々な工夫を図る。
- プレキャストコンクリート造
- 工場であらかじめ鉄筋コンクリートパネルを製造し、これを現場で組み立てて構造体を造る工法で建てられた構造。工期の短縮と狭い現場にも対応できるという利点がある。
- ペット相談可(ぺっとそうだんか)
- 相談により、ペットを飼うことができる物件。物件により飼う事のできるペットに違いや条件がある為、詳細は各不動産業者に確認して下さい。
- 保証金(ほしょうきん)
- 京都を除く関西で使われるもので、「敷金」と同じ意味になりる。退去時に返還されるが、「敷引」及び「未払い債務」があれば控除される。
ま行
- 間取り(まどり)
-
その物件にいくつ部屋があるか、どのような部屋があるかを表す。1R・1K・1DK・1LDK・2K・2DK・2LDK・3K・3DK・3LDK・4K・4DK・4LDK等。「R」:ルーム,「K」:キッチン,「DK」:ダイニングキッチン,「L」:リビング,「S」:サービスルーム(納戸等多目的に使えるスペース)
- マンション
- 鉄筋コンクリート造や鉄骨コンクリート造の中高層集合住宅のことを言う。アパートと比べて冷暖房効率、防音性、耐震性にすぐれている。
- 認印(みとめいん)
- 個人の印章で実印でないもの。印鑑証明書がなく、1人で数個の認印を有しうるので実印ほど重んじられないが、捺印の効力自体は実印と同じ。
- メゾネット
- マンション等の部屋の中に2階のスペースを設け、立体的な広がりを持たせた造りのことをいう。室内に階段があり一戸建て気分を味わえる。
- 木造(もくぞう)
- 柱・梁・小屋組等構造上主要な部分の殆どが木材、木質材料で構成される構造で、通気性が良いが遮音性に劣る。
や行
- ユニットバス
- 床・壁・天井・浴槽がひとまとまりとして成型されている浴室のことをいう。硬質プラスチック等で成型され防水性に富んでいる。浴槽・洗面台・便器がそろったタイプを3点ユニットと呼ぶ。
- 床暖房(ゆかだんぼう)
- 床に電気配線をしたり、敷設したパイプに温水を通すなどの方法で暖房するシステムをいう。輻射熱による暖房のため均一に暖められ、空気も汚れない。
- 容積率(ようせきりつ)
-
敷地面積に対する建物の延べ面積(各階の床面積を合計したもの)の割合を容積率といい、建ペい率と同様、それぞれの用途地域により、また前面道路の幅員との関係によって値が異なる。たとえば、容積率200%の場合は、100平米の敷地には200平米までの家が建てられるということ。
- 用途地域(ようとちいき)
-
都市計画区域内では、建築物を合理的に立地させるために、用途地域が定められている。用途地域には、第一種低層住居専用地域、第二種低層住居専用地域、第一種中高層住居専用地域、第二種中高層住居専用地域、第一種住居地域、第二種住居地域、準住居地域、近隣商業地域、商業地域、準工業地域、工業地域、工業専用地域の12種がある。建築基準法では、この用途地域ごとに、建築できる建物の用途、建ペい率、容積率、高さ制限などを定めている。なお、工業専用地域では住宅を建てることが禁止されている。
- 擁壁(ようへき)
- 崖や盛り土の側面のなだれを防ぐために築く壁。
ら行
- ラーメン構造
- ラーメンとは、ドイツ語で「骨組み」を表す言葉。鉄骨や鉄筋コンクリート造で一体化された柱と梁を主体にして建物を支える構造を指す。現在、マンションの多くはこのラーメン構造によって建設されている。
- リビング・ダイニング・キッチン
- 食事室兼台所として使えるスペース及び機能を併せ持つキッチン。8帖以上がその基準と考えられている。
- 礼金(れいきん)
- 契約時貸主に支払う謝礼金。契約終了時には返還されない。関東、京都、四国の一部などで見られる商慣習的制度で、北九州で礼金を採用している物件は少ない。
- 連帯保証(れんたいほしょう)
- 依頼保証人が主たる債務者と連帯して家賃滞納等の債務を負担することをいう。債権者から請求があれば、連帯保証人は弁済の責任を負うことになる。
- ロフト
- 屋根裏、倉庫のことであるが、ちょっとした小部屋となるくらいの広さを持つ、室内中2階のスペース。ワンルームや最上階の部屋によく見られる。
わ行
- 1K
- 部屋は1つだが、部屋とは別にキッチンスペースが確保されているタイプ。このときのキッチンの広さが4.5帖以上ならば「1DK」、8帖以上ならば「1LDK」になる。
- 1R
- 部屋は1つだが、その部屋の一部にキッチンが付いているタイプ。
英数
- ALC
- 主として鉄骨造の外壁に使われる材料の1種です。オートクレープド・ライトウェート・コンクリートの略で、軽量気
泡コンクリート版のこと。耐火・断熱性と耐久性に優れている。
- DK
- ダイニングキッチンの略。
- LGS
- 軽量鉄骨造の略。
- PC
- プレキャストコンクリート造の略。
- SRC
- 鉄骨鉄筋コンクリート造の略。